型番:
商品名 |
ブロードバンド時代の光通信技術 |
ISBN |
4-915851-28-1 |
著者 |
(株)オプトウェーブ研究所 島田 禎晉,柴田 宣 、NTTエレクトロニクス(株) 鳥羽 弘 |
判型 |
A5、263頁 |
発刊にあたって
本書は、連載講座の特徴である原理と理論の骨格をもとに、より実務的な内容を加味したものをマトリクスとして、光通信システムの技術の広さと深さを時間軸も眺めながら明らかにしています。つけ加えれば、将来へ向けての技術の展開を示唆できるようなものになればと思っています。 なお,標題の「ブロードバンド時代」は気になるところですが,昭和50年代はじめから光加入者システムの研究実用化に取り組んできた者にとっては、光加入者システムにやっと出番がまわってきたなあ、という感慨が含まれています。現在言われているブロードバンドの定義は意外とあいまいですが、筆者は、将来光加入者等にも数100Mbit/s以上が必要という観点から昭和50年代はじめからシングルモードファイバー伝送システムの研究に取組んできたわけですから、そのくらいは想定しています。
それにしても、ニューメディア、マルチメディア、インターネット、IT技術,IPネットワーク、ブロードバンドとこの約20年間キーワードはめまぐるしく移り変わってきました。思い返してみると、標語はともかく、技術の方向づけは間違っていなかったと思います。
目次
第1章 光伝送システム研究の今昔1: ― 光波長多重の研究経緯と伝送システム設計の一考察―
第2章 光伝送システム研究の今昔2: ― 光増幅器の国際会議OAA 設立の経緯と光コネクターの元始―
第3章 インターネットとブロードバンドネットワーク
第4章 FTTH とPON
第5章 サービスインテグレーションと超広帯域FM 一括変換技術
第6章 ハイブリッド集積光モジュールとWDM-PON
第7章 大容量化のテーマと単一モードファイバー
第8章 モード性複屈折と偏波分散
第9章 光ファイバー増幅器
第10章 光ファイバー非線形光学効果
第11章 超高速TDM 光伝送技術
第12章 WDM と波長ルーティング
第13章 フォトニックネットワークの展開
第14章 干渉を用いた分散測定法と分散媒質を伝搬する光のコヒーレンス