型番:
商品名 |
コンピュータビジョン:技術評論と将来展望 |
ISBN |
4-915851-17-6 |
編者 |
松山隆司,久野義徳,井宮 淳 |
判型 |
B5、268頁 |
概要
コンピュータビジョンは,2次元の画像処理の枠組みを超え,映像のもつ「意味」に踏み込み,3次元世界を認識・理解する技術である。対象を捉え,その形や運動を認識・理解し,さらにはCGとの融合による新たな映像の生成へと向かう。
現在では理論家だけのものではなくなり,現場で実際に使用される技術となっている。しかし,これまではコンピュータビジョン全体を見渡し,技術の進んでゆく方向を示す成書がなかった。
本書は,このような背景のもとでコンピュータビジョンの総括的サーベイを行った情報処理学会CVCVワーキンググループの特別報告を下敷きとし,新たなテーマも加え,編者と著者の徹底した討論を経て誕生したコンピュータビジョンのバイブルである。
各章には詳細な文献リストが付けられている。
研究者から学生,現場の技術者にいたるまで,本書をコンピュータビジョンの研究,技術開発の道案内に使っていただきたい。
目次
本書の背景と目的: 松山隆司(京大),久野義徳(阪大),井宮 淳(千葉大)
第1章 コンピュータビジョンのための画像センサ: 佐藤宏介(奈良先端大),八木康史(阪大)
第2章 多重画像の統合による多機能高精度画像計測:松山隆司(京大),浅田尚紀(広島市大)
第3章 カメラキャリブレーション:浅田尚紀(広島市大)
第4章 多重解像度解析―スケールスペースとその応用:守田 了(山口大)
第5章 コンピュータビジョンにおけるカラー情報の表現と解析:富永昌治(大阪電通大)
第6章 コンピュータビジョンにおけるエピポーラ幾何:徐 剛(立命館大)
第7章 幾何学的不変量とその応用:杉本晃宏(日立製作所)
第8章 ステレオ視(Stereo Vision):奥富正敏(東工大)
第9章 時系列画像からの3次元運動と形状解析:武川直樹(NTTデータ通信),宮島耕治(NTTデータ通信)
第10章 Hough変換:投票と多数決原理に基づく幾何学的対象の検出と識別:松山隆司(京大),和田俊和(京大)
第11章 コンピュータビジョンにおける最適化手法―モデルの妥当性と解の安定性―:天野 晃(広島市大)
第12章 中間視覚:信号・記号変換器としての人工神経回路網:鶴田直之(福岡大),井宮 淳(千葉大)
第13章 画像理解における統計的手法:栗田多喜夫(電総研),赤穂昭太郎(電総研)
第14章 固有空間法による画像認識:村瀬 洋(NTT)
第15章 能動視覚とその応用:石黒 浩(京大)
第16章 コンピュータビジョンと動画像符号化:栄藤 稔(松下電器)
第17章 画像・映像の知的生成と編集―CV技術を用いた新しい画像・映像処理―:中村裕一(筑波大),向川康博(岡大)